Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.645 caratteri · 47 schermate
顔は優しいが、根は西洋手裏剣の使い手だ」
「ハッハッハッハ。しかし、フランケンを見ているとこは、田舎通人にしては、出来すぎている。色とみせて別口のあるところが非凡だな。お前には荷が重かろう」
そこへ鹿蔵が疲れきってやってきた。この老巡査は性来至って鈍根だが、うけた命令は馬鹿ティネイにあくまで果してくるという長所をもっている。昨夜新十郎に命じられたことを、殆ど寝もやらず駈けずりまわって、今しも戻ってきたところだ。新十郎のかたえににじりよって、
「夕月で待っていたのは、中園弘でございます」
「ヤ、加納さんの第一番頭、三年前に行方不明をつたえられている中園ですね」
「さようです。夕月の女将には腹蔵なく話しておいてくれましたので、さいわい知ることができましたが、その日の午ごろ見知らぬ男が、中園の使者と称して現れまして、ただ今シナから戻ってきましたが、まだ仕事が完成しておりませんので姿を現す時期ではないが、御前に御報告だけしておきたい、夕方、夕月へ参りますから、とこういう話であったそうです。加納さんは半信半疑で、中園はたしかに用務を帯びてシナへ行く途中ではあったが、玄海灘で船が沈んで、助かったとは思われないが、フシギなことだと話しておられたそうであります」