Classici giapponesi con furigana
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ほしじょろう
星女郎
泉 鏡花
Leggi 星女郎 (ほしじょろう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 52.344 caratteri · 104 schermate
これは当時石川県のある顕官の令夫人、以前は某と云う一時富山の裁判長だった人の令嬢で、その頃この峠を越えて金沢へ出て、女学校に通っていたのが、お綾と云う、ある蒔絵師の娘と一つ学校で、姉妹のように仲が好かったんだそうです。
対手は懺悔をしたんですが、身分を思うから名は言いますまい。……貴婦人は十八九で、もう六七人情人がありました。多情な女で、文ばかり通わしているのや、目顔で知らせ合っただけなのなんぞ――その容色でしかも妙齢、自分でも美しいのを信じただけ、一度擦違ったものでも直ぐに我を恋うると極めていたので――胸に描いたのは幾人だか分らなかった。
罪の報か。男どもが、貴婦人の胸の中で掴み合いをはじめた。野郎が恐らくこのくらい気の利かない話はない。惚れた女の腹の中で、じたばたでんぐり返しを打って騒ぐ、噛み合う、掴み合う、引掻き合う。
この騒ぎが一団の仏掌藷のような悪玉になって、下腹から鳩尾へ突上げるので、うむと云って歯を喰切って、のけぞるという奇病にかかった。
はじめの内は、一日に、一度二度ぐらいずつで留ったのが、次第に嵩じて、十回以上、手足をぶるぶると震わして、人事不省で、烈しい痙攣を起す容体だけれども、どこもちっとも痛むんじゃない。