Classici giapponesi con furigana
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ほしじょろう
星女郎
泉 鏡花
Leggi 星女郎 (ほしじょろう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 52.344 caratteri · 104 schermate
頼まれては否と言わぬ、職人気質で引受けたでしょう。
途中の、不意の用心に、男が二人、母親と、女中と、今の二人の婦人で、五台、人力車を聯ねて、倶利伽羅峠を越したのは、――ちょうど十年前になる――
同じ立場で、車をがらがらと引込んで休んだのは、やっぱり、今残る、あの、一軒家。しかも車から出る、と痙攣けて、大勢に抱え込まれて、お綾の膝に抱かれた処は。……
(先刻、貴下が、怪い姿で抱合っている処を蚊帳越に御覧なすった、母屋の、あの座敷です。)
ッて貴婦人が言いましたっけ。
お先達。」
三造は酔えるがごとき対手を呼んで、
「その時、私は更めて、二人の婦人にこう言いました。
(時が時、折が折なんですから、実は何にも言出しはしませんでしたが、その日、広土間の縁の出張りに一人腰を掛けて、力餅を食べていた、鳥打帽を冠って、久留米の絣を着た学生がありました。お心は着かなかったでしょうが、……それは私です。……
そして、その時の絵のような美しさが、可懐しさの余り、今度この山越を思い立って参ったんです。)
お先達、事実なんです。」
と三造は言った。
「これを聞いて少い女が、
(そして貴下が、私を御覧なさいましたのは、その時が初めてですか、)