Classici giapponesi con furigana
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しゅんかしゅうとうりょうりおうこくじょにかえて
春夏秋冬 料理王国
北大路 魯山人
Leggi 春夏秋冬 料理王国 (しゅんかしゅうとうりょうりおうこくじょにかえて) di 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8328 caratteri · 18 schermate
「歓楽きわまりて哀情多し」の感なきを得ない。これが今日の私である。
私を知る多くの者は、そうなっては不幸だという。そうかも知れない。どうやら美食癖七十年の成果は不幸に終ったようだ。嘲笑に価いするらしい。
しかし、人の世でいろいろ与えられている天恵の中でも、命をつなぐ「食」、これをおろそかに受取ることは相済まぬことである。数千数万の食物は、一々別々の持味をもっていて、人間に無上の楽しみを与えている。この一々の持味を受取ってありがたく享楽するのが食事であり、料理の道理である。下手な料理で、ものの本質を殺し、せっかくの持味を台なしにしてしまう如きは、天に背くものと言えよう。食ってうまくないものを怪しみもせず、無神経に食べて、腹ふくらし病気ばかりしている人々の姿は、まことに笑止千万と言いたい。ラジオ、雑誌、テレビで毎日のように栄養を説いているが、これは栄養失調者がこの世の中にいかに多くはびこっているかを物語っているものといえよう。
幼稚な栄養研究者は、栄養食と栄養薬を混同しているようである。栄養食とは口に美味で人間を楽しませ、精神の糧ともなるもの。栄養薬とは病人をいよいよ病人にするばかりの不愉快極まりないもの。