Classici giapponesi con furigana
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チュンタオ
春桃
宮本 百合子
Leggi 春桃 (チュンタオ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.868 caratteri · 22 schermate
どこへ来ても、淑貞のはにかみがちな、しとやかさは同じであった。マダムたちが好意をもっておくりものなどをしてくれる。しかし、彼女は、時々「心乱れて、云い知れぬ淋しさを感ずることが」あった。淑貞はおとなしすぎてニューイングランドの若い青年には面白くない。淑貞にとっても、金髪で碧い眼の面々、中国にいるアメリカ人とはどことなく違うここのアメリカ人である人々は、やはり退屈に思える。
或る日、C女史の晩餐に李牧師とその息子の天錫が招待されて来た。天錫の静かな慎しみぶかさや、生粋な中国の聰明さにみちた風貌は、淑貞のこころに東洋の香りを充満させた。
天錫はまた一目で見てとった。なつかしい故郷の化身のように生々と自分の前に現れた淑貞も、自分と同じようにここで孤独なのだ、ということを。天錫の純潔な心の苦痛は、彼がニューイングランドの人々にとっていつも一人の「中国の模範青年」であることであった。中国から帰って来た教育家たちが、教会で神学作興資金の演説をしたあとでは、きまって天錫を壇上に呼び上げて、会衆に紹介する。「『之が、我々の教育で出来た中国の青年です。ごらん下さい』