Classici giapponesi con furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(三)
岡本 綺堂
Leggi 時代推理小説 半七捕物帳(三) (はんしちとりものちょう) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 201.612 caratteri · 405 schermate
なまじい隠し立てをして、あとで飛んだ引き合いを食うようなことがあると、却って店の為にもならねえ」
「はい、はい、ごもっともでございます」
相手が相手であるから長左衛門も正直に申し立てるよりほかはないと覚悟したらしく、半七に対して一々明確に答えたが、事件の道筋はお粂の報告とおなじことであった。浪士は覆面をしていたので、その人相はよく判らなかったが、どちらも三十格好の男であるらしかった。いくらか作り声をしているらしいので、これもよくは判らなかったが、その声音に著しい国訛りはきこえないようであったと長左衛門は云った。かれは持参の生首というのは確かに異人の首に相違なかったと答えた。それは自分ばかりでなく、現にその場には手代格の若い者が三人、小僧が二人居あわせて、誰もかれも皆それを異人の首と認めたのであるから、おそらく間違いはあるまいと云った。
「このごろ流行物の押借りかと思って、初めは多寡をくくっていたのでございますが、なにしろ異人の生首をだしぬけに出されましたので、わたくしはびっくりしてしまいました」と、長左衛門はその恐ろしいものが今でも眼のさきに浮かんでいるように顔をしかめてささやいた。