Classici giapponesi con furigana
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どんてん
曇天
宮本 百合子
Leggi 曇天 (どんてん) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 1546 caratteri · 4 schermate
如何なる罪悪も、善行も、地球は平然として、我胸の上で行わせて居る。
そして、亡びねばならぬ運命を作ったものは、地球が何の手も出さない内にさっさと亡びてしまう。
まことに面白い事だと思う。
その度量の広いと云う事が、我々の様に、細かい事にまで哀れな神経をなやまして居る者は非常に慕わしいのである。
それはそうと、私は、今早く学校の始まるのを望んで居る。自分の意に満たぬ事はよし多くとも、一日が確に送れると云う事は、その他種々の仕事を、充分にはかどらせてくれる。
本を読むにしても、数多くのものが早く読めるし、書くにしても量が殖える。
規則と云う事に或る程度まで縛られなければ人間の充実した生活は送れないとかと云うて居る人は、世の中を重箱にして見る人であろう。
私は、私に必要な規則は只私の作った、私自身への規則であると思って居る。
これから先行くべき学校の選択に迷うたりして居ると余計、規則が自分に及ぼす影響などと云う事を思う。
とりとまらない事を書きつけて居ると、もう日が段々暖くなって来た。
遠くでする蝉の声、鶏の鳴く音が、市街と云っても場末な所の家らしく響いて来る。