Classici giapponesi con furigana
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そがのあばれんぼう
曽我の暴れん坊
Leggi 曽我の暴れん坊 (そがのあばれんぼう) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9123 caratteri · 19 schermate
「ほんと! 二人だけになれるのね」
「そうだとも」
「うれしい。カンベンしてあげるわ」
という次第で、十郎は虎をつれて曾我の閑居へ戻った。
置き残された五郎、待遇がすごく好いから大喜び。食っては立廻りの稽古をし、食っては立廻りの稽古。食うのと、立ち廻りと、寝ることのほかには何も考えない。
例の道案内の白拍子念々は腹をたてて、
「ねえ、アンタ。ここをどこだと思うんだい。特飲だよ。遊ぶ女がいるんだよ。料理ばかり食ってないで、たまには女にも手をつけなよ」
「女は、うまいか」
「それは、うまいよ」
「サシミにするのか。塩焼きにするのか」
「チェッ。バカだよ、このデブチンは。ほんとに女を食うつもりらしいね」
念々もサジを投げざるを得ない。
五郎は大磯ですっかり顔になってしまった。大磯ばかりではなく、五里も十里もはなれた宿の遊び場からも、面倒が起ると、五郎のところへとんできて、
「ねえ、五郎さん。たのみますよ。また悪侍の一味の奴が上りこんで」
「オレは事情があって一命が」
「よしてくれよ。こッちは真剣なんだから」
「イノシシを食わせるか」
「ああ、いいとも。二匹でも三匹でもゴチソーするよ。