Classici giapponesi con furigana
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さいしょうにんげんのかい
最小人間の怪
海野 十三
Leggi 最小人間の怪 (さいしょうにんげんのかい) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 1979 caratteri · 4 schermate
顔をみると、これがヤナツの妻君であるから、私は思わずおどろきの声をあげた。
すると大女の身体がすうーッと縮みはじめた。どんどん縮んで、最後には顔が野球のボール位にまでなった。それ以上は小さくならなかった。女は、ほっほっとおかしそうに笑いころげた。私は恐ろしくなって、その場をどんどん逃げだした。そして後も見ずに、キャンプにも寄らず、麓まで逃げのびた。
後年私はもう一度ヤナツの妻君の顔を見た。場所は上野科学博物館の陳列函の中であった。妻君は、私が最後に見たときと同じ灰色の丸い顔に、うす笑いをうかべ、そして黒髪をうしろへ長く垂らしていた。
函の陳列品説明には、熱帯の或る種族の人間が、死ぬと顔の皮を髪と共にはぎ、それを乾燥したものだと記してあった。そのとき同じような奇怪な首がたしかに三つ並んでいるのを見たのであるが、その後行ったときにはその首は二つしかなかった。
そして博物館の人に、私はいくども質問をくりかえしたのではあるが、館員は、その首ははじめから二つしかなく、三つはなかったことに間違いはないと言い張るのだった。ヤナツの妻君の首は、どうしたのであろうか。