Classici giapponesi con furigana
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さいきんのはんざいのけいこうについて
最近の犯罪の傾向に就て
野村 胡堂
Leggi 最近の犯罪の傾向に就て (さいきんのはんざいのけいこうについて) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 1022 caratteri · 2 schermate
孔子の言葉を藉りて云うと、忍びざるの心自分の身に比べて見る、そういう気持を養成してゆくことである。犯罪者は結果を考えないから情操を養うと云うことが大切である。
犯罪でも、動機がよければ同情する場合もある。探偵作家だって犯罪そのものには同情を持たないし、そういうものも書いていない。動機では犯罪は書かない。それは探偵小説のよい動機にならない。動機に人間的なものが絡んで犯罪を構成して行く。犯罪の中でも多少許し得るものもある。趣味が違うところから起るとか、恋愛とか、そういうものから起ることは絶えないと思う。人間の本能に関する犯罪は、何時になっても亡びないと思う。
経済犯罪でも、許し得る犯罪と許し得ないものとある。一番悪いのは法網をくぐってやる犯罪、あてのない多数の人を犠牲にするというような、例えばメチール・アルコールを売って、あてのない誰が被害を受けるか解らないというような犯罪、これは刑法上の悪性と称すべきもので、こういうものに対しては、警察当局がもっと処罰を厳重にやって貰いたいと思っている。
日本人の持つ封建的な考え、人の命を粗末にする、人を傷けるということを何とも思わない、そういうことが大変悪いと気付けば本当である。