Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
きそおんたけのりょうめん
木曽御嶽の両面
吉江 喬松
Leggi 木曽御嶽の両面 (きそおんたけのりょうめん) di 吉江 喬松 (よしえたかまつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.819 caratteri · 32 schermate
五人十人あるいは二十人三十人、白衣道者の往来するのに逢わないことはない。桑原から沢渡へ越す所で一回王滝川を渡る。橋は一方少し坂になっている処から橡、欅、などの巨樹の繁茂している急峻な山の中腹に向って架けられてあるのだ。橋の下は水流は静かであるが、如何にも深そうだ。この橋を渡ると深林の中の径となる。小暗く立ち繁った巨樹の根が道を横切っていて躓きがちである。林を出抜けると草原、崩越を越えて山に沿い暫く王滝川を遠く脚下に見て行く。山また山が重って、その間を川は眠ったようにうねっている。何だか遠い世の姿でも見るような気がする。山を下りてまた一回王滝川を渡って王滝の村となる。御嶽の第一合目である。
王滝から田の原(六合目)まで登る間は、一合目ごとに小屋が出来ていて宿泊も出来る。松林が尽き、雑木林が次第になくなって、類の旧い苔蒸した林となる。雨雲が覆い被さって来て、三合目あたりから遂に雨となった。林の中はただ狭霧と雨とのみ、雨中を鳥の声がする、日は暮れて来る、一行四人はびしょ濡れに濡れて遅く田の原の宿へ着いた。
田の原の宿を出たのは朝の四時、強力が燈して行く松明の火で、偃松の中を登って行く。