Classici giapponesi con furigana
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きそがわ
木曾川
北原 白秋
Leggi 木曾川 (きそがわ) di 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 25.659 caratteri · 52 schermate
橋の下にも幾群か糸を投げて魚を待つ影も見えた。
夕焼けが来た。さわりさわりとその肩の長い棹を弧に、その先きを線路につけて、その鉄橋の枕木の上を拾い拾い渡る男も見えた。
私たちは上って、撮影をすると、すでに灯のともった臨時電車にぞろぞろと乗り込む、走る、走る、走る。
私は思った。恵那峡の幽邃はともすると日本ラインの豪宕を凌ぐ。ここまで上って来なければ木曾川の綜合美は解せられない。すばらしい、すばらしい。
さて散策して見た中津の町は電飾が鮮かではあったが、いかにも北国の小都市らしく、簡素で、また陰暗たるところがあった。
その晩、梅信亭で饗宴が催された。この町の若い美技が輪になって、そこで、紅い頭巾に花笠、裁付袴のそろいで、本場の木曾踊りを踊った。だがあまりに巧緻に過ぎ、柔軟に過ぎた。「民謡とはそんなもんじゃない、おうい、俺が御手本を示してやる」私も酔っていた。隣室に飛び込むと、それ何、それ何、それ何という騒ぎになった。
紅い頭巾で、背中に花笠で、裁付袴で、やあよいかとゆらりと出て行くと、若い町長初め、一同がやんやと拍手した。
そこで、ちょっと紅い頭巾の頭を掻いて、私も笑い出した。