Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ザボンのはなのさくころ

杉田久女随筆集

杉田 久女

Leggi 杉田久女随筆集 (ザボンのはなのさくころ) di 杉田 久女 (すぎたひさじょ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.008 caratteri · 31 schermate

Aozora Bunko

高き樹の落葉たはむれて露の原   同

群雀稲にくづれて山青し   同

之等の句は、もはや男女の区別なき写生の技で光っている。

春昼や出船のへりのうす埃   みさ子

大池のまどかなる端や菖蒲の芽   同

冬凪や小舟をつれてかゝり舟   せん女

りんだうや入船見おる小笹原   久女

塀の外へ山茶花ちりぬ冬の町   かな女

蓮さくや暁かけて月の蚊帳   より江

身かはせば色かわる鯉や秋の水   汀女

落葉山一つもえゐて秋社   みどり

大比叡に雷遠のきて行々子   春梢女

出舟のへりのうす埃。小舟をつれてかかりおる親舟。塀外へちる山茶花のわずかな色彩。蓮池と、月の蚊帳と。男性の句に比してやはり女性らしいみつけどころを捉えている。美しくなだらかである。殊に大池の端の菖蒲の芽は、木版の風景絵の如きうるおいを見せている。古の女流中では天明の星布尼、大景叙景の客観句に富み佳句も少くない。

(12) 線の太い句

習作としての純客観写生から一歩、主観客観合一の境地へ進むと、もはや単なる写生の為めの写生句ではない、線の太い句となるのである。

春雷や夜半灯りて父母の声   みさ子

茎漬や明日柏木に月舟忌   みどり