Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
りりょう
李陵・山月記・弟子・名人伝
Leggi 李陵・山月記・弟子・名人伝 (りりょう) di Nakajima Atsushi (中島 敦) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 65.013 caratteri · 129 schermate
悟空これを見て猊となり大豹目がけて襲いかかれば、牛魔王、さらばと黄獅に変じ霹靂のごとくに哮って猊を引裂かんとす。悟空このとき地上に転倒すと見えしが、ついに一匹の大象となる。鼻は長蛇のごとく牙は筍に似たり。牛魔王堪えかねて本相を顕わし、たちまち一匹の大白牛たり。頭は高峯のごとく眼は電光のごとく双角は両座の鉄塔に似たり。頭より尾に至る長さ千余丈、蹄より背上に至る高さ八百丈。大音に呼ばわって曰く、悪猴今我をいかんとするや。悟空また同じく本相を顕わし、大喝一声するよと見るまに、身の高さ一万丈、頭は泰山に似て眼は日月のごとく、口はあたかも血池にひとし。奮然鉄棒を揮って牛魔王を打つ。牛魔王角をもってこれを受止め、両人半山の中にあってさんざんに戦いければ、まことに山も崩れ海も湧返り、天地もこれがために反覆するかと、すさまじかり。……
なんという壮観だったろう! 俺はホッと溜息を吐いた。そばから助太刀に出ようという気も起こらない。孫行者の負ける心配がないからというのではなく、一幅の完全な名画の上にさらに拙い筆を加えるのを愧じる気持からである。
災厄は、悟空の火にとって、油である。