Classici giapponesi con furigana
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とうおういぶん
東奥異聞
佐々木 喜善
Leggi 東奥異聞 (とうおういぶん) di 佐々木 喜善 (ささききよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.862 caratteri · 124 schermate
していて長姉の上に降った花を盗んで胸の上に置いたのだという。ゆえにこの山の祭日などには路傍などの家々ではナシ、リンゴその他娘、嫁の類まで盗難にあってならなかった。東磐井郡、胆沢郡地方にもその信仰あり、泥坊の神といわれてそれらの徒のひそかに信仰するものだというが、また私の『江刺郡昔話』のうちには同郡梁川村でえた資料でこれとは別種の口碑もある。しかしいちばん末妹であり美しい若いきかぬ気の女神であったということには変りない。
また岩手紫波地方に行なわれている口碑ではこの山は男神だとされている。往古、岩手山(男神)と姫神山(岩手郡)は夫婦であったのに早池峰山が姫神山に横恋慕して、あるとき女神を欺いてわがものにした。だからいまにいたるまでこの二山がひどく仲が悪い。すなわち岩手山とこの山と同時にけっして晴れたことがない。早池峰山と姫神山が晴れると岩手山が怒って曇り、岩手山と姫神山が晴れると早池峰山が曇るといわれている。また一説にはこの山と岩手山とが一人の姫神山の掠奪戦で毎日毎日おおいに戦ったことがある。ために天地震動していつやむともみえなかったので、神々は痛く心配して二山の間に大きな川流を投げ入れた。