Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
かきいろのかみふうせん
柿色の紙風船
海野 十三
Leggi 柿色の紙風船 (かきいろのかみふうせん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.032 caratteri · 28 schermate
犯人はいまだ不明であるが、多分同人を恨んでいた者の復仇らしい見込みである。警視庁では同人を連れ去った自動車と運転手を極力厳探中である云々」
五十嵐庄吉が惨殺され、しかも左肋骨の下に不可解の潰瘍の存することについて、皆さんは心当りがないであろうか。
あいつは掏摸の名人だった。私はそれをつい永い間忘れていた。いや私はもっと忘れていたことがあったのだ。刑務所は学校と同じことに、立派な人間ばかりいて、立派な友情が溢れるほど存在しているものだとばかり誤解していたことだ。
私が風船にラジウムを入れたとき、五十嵐の奴はそれを裏返したが、そのとき遅く彼のとき早しで、彼は、小器用に指先を使って、ラジウムを掏りとったに違いなかった。
そのことについて今になって気がついた私は、刑務所の門前で運転手に化けると、刑務所の門前で出獄したばかりの彼をうまうまと誘拐したのだった。そしてあの荒れ小屋に連れこむと、身の自由を奪っていろいろと折檻したが、強情な彼奴は、どうしても白状しなかった。私は怒りのあまり、遂に最後の手段を択んだ。彼の身体をグルグルと麻縄で縛りあげると、ゴロリと床の上に転がした。