Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
うめづしえんおうでん
梅津只円翁伝
杉山 萠円
Leggi 梅津只円翁伝 (うめづしえんおうでん) di 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 65.582 caratteri · 130 schermate
「あんたも三円ぐらい奮発しなさい」
「お前は一円に負けるけに出せ。ナニ無い。横着な事を云う。蟇口をば開けて見い」
といった調子で有無を言わさず捻じ上げて行くので能率の上る事非常であったという。
しかし能の方は滅法好きな癖に天下無敵の下手であった。翁がイクラ教えてもその通りには決して出来なかったし、自分でも諦めていたと見えて思い切った蛮声を張上げて思う存分、勝手気儘な舞い方をした。長刀を持たせると大喜びでノサバリまわって危険この上もないので地謡が皆中腰で謡ったという。流石の只圓翁もこの人物には兜を脱いでいたらしく稽古の時にも決して叱らなかった。
のみならず同氏が地謡に座って謡いながら翁の前で行燈袴をまくって、毛ムクジャラな尻から太股まで丸出しにして痒い処をバリバリと掻きまわるような事があっても翁は見ないふりをしていた。
こんな人物は多分翁の苦手であったろう。いつも翁の事を「爺が爺が」と呼棄てにしていたので、皆「吉本のキチガイ」と云っていた。実に愛すべき豪傑であった。(柴藤、宇佐両氏談)
◇
モウ一人只圓翁の苦手が居た。これは本人が現存しているから特に姓名を遠慮するが、この人もかなりの無器用で、同時に相当の天狗様であったらしい。