Classici giapponesi con furigana
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もりのなかのいぬころ
森の中の犬ころ
小川 未明
Leggi 森の中の犬ころ (もりのなかのいぬころ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 2180 caratteri · 5 schermate
人間の子供たちが、いたずらをしに、容易に近づかれないように、いばらや、竹のしげった一本の木の根のところに、穴を深く掘って、その中にすんだのであります。やっと、安心をした母犬は、かわいい子供たちを、かわるがわるなめてやりながら、
「ここなら、雨もあたらないし、また、だれからも追いたてられたり、じゃまにされたりすることもないだろう。私たちが人間になつくのは心の底からだけれど、人間は気まぐれで、捨てもすれば、また、ちょっとしたことでも、ひどくなぐったりする。だから、人間をほんとうに信じてはならない。おまえたちは、ほかの犬たちのように、りっぱな小舎にすむことができず、また、おいしいものを食べられなくても、それをうらやましがってはならない。そのかわりお母さんが、いつでもなにかさがしてきてあげるから……。」と、母犬は、よく小犬たちにいいきかせました。
母犬は、自分が、空腹を感じているときでも、なにか食べ物を見つければ、すぐに子供たちのいるところへ持ってきました。また、途中で、なにかもの音がすると、それが、小犬たちのいる森の方からでなかったかと、どこででも、立ち止まって耳をすましたのです。