Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

Leggi 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.073 caratteri · 223 schermate

Aozora Bunko

だから熊や猪を殺すのは罪ではない、作物や人を守るためだから、それは罪ではないと思う」

だが、と彼は口を動かし、頭をゆらゆらと横に振り、そして土地の訛りの強い言葉で云った、「だが、鹿は可愛いけものだ、少しは悪さもするが、臆病で気の弱いけものだ、ちょっとおどせばすぐ逃げてしまう、こっちでかかってゆかない限り、決して人間に襲いかかるようなこともない」

「おらは好かない」とまた与五兵衛は頭を振った、「おらの殿さまは、鹿となるとまるで人が変ったようになる、どうしたもんだか」

そして彼は黙った。

猪の肉はやがて焙りあがった。それはみな半分くらいに縮まり、たれと脂肪とが表面を包んで、焦茶色に光を帯びていた。与五兵衛はそれらを金串から抜き、戸棚から大きな木の鉢をとり出して来て、その中へ肉と、なにかの乾した葉とを、交互に詰めた。

「それはなんの葉だ」と周防が訊いた。

与五兵衛は「肉桂の葉だ」と答えた。

そのとき二人の男がはいって来た。砦山と、虚空蔵(山)にある番小屋の者で、四十四五になる陽気な顔つきの男が文造。顔も体もしなびたように小さい、おどおどした眼つきの老人は平助といって、砦山の小屋頭であった。