Classici giapponesi con furigana
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かっこんとう
橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇
橘 外男
Leggi 橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇 (かっこんとう) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.213 caratteri · 34 schermate
「そんなら、一ついいことを教えてやろう。日本には昔から葛根湯といって、風邪にすぐ効く素晴らしい薬があるが」
と切り出したら、
「日本の訳のわからん薬なんぞ、無暗に勧めないでくれ、NO!」
とまた顔を顰めた。私は元来葛根湯という煎じ薬が大好きで屁のようなことでもすぐ女房に葛根湯を煎じてもらうのであったが、何もグスに葛根湯を勧めるのは親切気なぞあってのことではない。さっきからあんまり野郎の神経質ぶりが可笑しいので、一つからかってくれようかという気持が、ムラムラとしていたのであった。ところが、いくら勧めても飲むまいと思いきや! どういう風の吹き廻しか、奴さん顔を顰めながらも渋々と、
「では、そのキャコントウというのを飲んでみようか」
と言い出してきたのであった。御意の変らぬうちにと、私は早速御苦労千万にも近所の薬屋から葛根湯を一包とついでに万古焼きの土瓶を買って来て、野郎の面前でガス焜炉へ掛けてグツグツと煮たて始めたが、こっちは笑いを抑えるのに骨が折れたが、グスの方では神ならぬ身の知る由もなく、さも親切そうに私の煮たてている側へやって来て、
「副作用はほんとうにないんだろうな?」