Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
うたあんどん
歌行灯
泉 鏡花
Leggi 歌行灯 (うたあんどん) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 36.094 caratteri · 72 schermate
風は轟々と当る。ただ黒雲に捲かれたようで、可恐しくなった、凄さは凄し。
衝と、引潜って、ドンと飛び摺りに、どどどと駈け下りると、ね。
(袖や、止めませい。)
と宗山が二階で喚いた。皺枯声が、風でぱっと耳に当ると、三四人立騒ぐ女の中から、すっと美しく姿を抜いて、格子を開けた門口で、しっかり掴まる。吹きつけて揉む風で、颯と紅い褄が搦むように、私に縋ったのが、結綿の、その娘です。
背中を揉んでた、薄茶を出した、あの影法師の妾だろう。
ものを言う清い、張のある目を上から見込んで、構うものか、行きがけだ。
(可愛い人だな、おい、殺されても死んでも、人の玩弄物にされるな。)
と言捨てに突放す。
(あれ。)と云う声がうしろへ、ぱっと吹飛ばされる風に向って、砂塵の中へ、や、躍込むようにして一散に駈けて返った。
後に知った、が、妾じゃない。お袖と云うその可愛いのは、宗山の娘だったね。それを娘と知っていたら、いや、その時だって気が付いたら、按摩が親の仇敵でも、私あ退治るんじゃなかったんだ。」
と不意にがッくりと胸を折って俯向くと、按摩の手が、肩を辷って、ぬいと越す。……その袖の陰で、取るともなく、落した杯を探りながら、