Classici giapponesi con furigana
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うたまろざんげ
歌麿懺悔
邦枝 完二
Leggi 歌麿懺悔 (うたまろざんげ) di 邦枝 完二 (くにえだかんじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.396 caratteri · 23 schermate
「うふふ、つまらぬえ心配はしなさんな。命に別条はありゃアしねえ。ただおめえに、そのまま真ッ裸になってもらいてえだけさ」
「ええ裸になる。――」
「きまりが悪いか。今更きまりが悪いもなかろう。――十年振りで、おまえのような体の女に巡り合ったは天の佑け、思う存分、その体を撫で廻しながら、この紙に描かしてもらいてえのが、おいらの頼みだ」
「そんならお前さんは、絵師さんかえ」
「まアそんなものかも知れねえ」
「面白くもない人が飛込んで来たもんだねえ。あたしの体は枕絵のお手本にゃならないから、いっそ骨折損だよ」
しかし、そういいながらも、ぬっと立上った女は、枕屏風を向うへ押しやると、いきなり細帯をするすると解いて、歌麿の前に、颯と浴衣を脱ぎすてた。
「さ、速くどッからでも勝手に描いたらどう」
おそらく昼間飲んだ酒の酔を、そのまま寝崩れたためであろう。がっくりと根の抜けた島田髷は大きく横に歪んで、襟足に乱れた毛の下に、ねっとりにじんだ脂汗が、剥げかかった白粉を緑青色に光らせた、その頸筋から肩にかけての鮪の背のように盛り上った肉を、腹のほうから押し上げて、ぽてりと二つ、憎いまで張り切った乳房のふてぶてしさ。