Classici giapponesi con furigana
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せいぎ
正義
浜尾 四郎
Leggi 正義 (せいぎ) di 浜尾 四郎 (はまおしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.327 caratteri · 43 schermate
否、仮りに、法廷に於いて立証し得ないでも、あなたの前で立証する人があれば、あなたはますますその所信を強くし、従って力ある防御が出来るわけでしょう」
「あたり前さ、そんな事が出来る人さえ居れば文句はないんだ」
「では云いましょう、衣川さん、森木国松は無罪ですよ。彼の自白は真実です。安心なさい。そうしてあくまでもあなたの信ずる方向に進んでいいんです」
「何? 君、なんだって?」
清川の言葉は青天の霹靂の如くに衣川を驚かした。
「そうです。僕は或る男を知って居るんです。その男は僕の親友です。その男があの事件の推移を見て知って居るのです」
衣川はとび上るように椅子から立ち上った。そして清川の肩に手をかけながら、
「おい君、そりゃほんとか。え、ほんとなら一刻も早くその男に会わせてくれ」
と叫んだ。
「まあ、驚かずに落付いてきいて下さい。実はその為に今日はここに来たのですから」
「おい君、なんだって今まで黙ってたんだ。もっと早く来てくれればよかったのに! 然しああ、やっぱり君は僕の親友だった。君は信頼すべき人だった。その為に今日わざわざ来てくれたのか。ありがたい、感謝するよ」