Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぼこうふっこう

母校復興

佐々木 邦

Leggi 母校復興 (ぼこうふっこう) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 6891 caratteri · 15 schermate

Aozora Bunko

「成程、それもあるだろうね」

「欧洲大戦以来軍人の評判の悪くなったこと甚しいものです。短剣なんか釣って歩くと、人がジロ/\見るようで、肩身の狭い思いがします」

「そんなことがあるものか」

「いゝや、大勢は争えませんよ。それで皆途中は背広で行って、役所へ着いてから軍服に着替えるような始末です」

「それはいかん。そんな意気地のないことじゃ駄目だ。苟くも軍人たるものが、プル/\、軍服を愧じて何うする? プル/\」

と校長は鼻を鳴らした。それは昔からの癖だ。音がするばかりでなく小鼻が動く。皆は馬という綽名がついていたことを思い出して、

「ハッハヽヽ」

と覚えず笑い出したが、妙に懐かしみを感じた。

「早速御説諭を戴きましたな」

と少佐は頭を掻いていた。

「王供君、銀行は忙しいかい?」

「朝の九時から午後の三時まで忙しいです」

とこれは当り前のことだ。

「成程」

とそれを感心している校長も校長である。

「学校も盛んになりましたな?」

と話がトンチンカンだ。

「君達の時分は精々三百人だったが、この頃は八百人ある」

「運動場が狭くなったようですね?」

「あんなバラックを建て増したからさ」