Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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どくもみのすきなしょちょうさん

毒もみのすきな署長さん

宮沢 賢治

Leggi 毒もみのすきな署長さん (どくもみのすきなしょちょうさん) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3090 caratteri · 7 schermate

Aozora Bunko

僕、持って行ったんだ。ね、そら、山椒の粉へまぜるのだろう。」

「そうだ。そうだ。きっとそうだ。」みんなは手を叩いたり、こぶしを握ったりしました。

床屋のリチキは、商売がはやらないで、ひまなもんですから、あとでこの話をきいて、すぐ勘定しました。

毒もみ収支計算

費用の部

一、金 二両 山椒皮 一俵

一、金 三十銭 灰 一俵

計 二両三十銭也

収入の部

一、金 十三両 鰻 十三斤

一、金 十両  その他見積り

計  二十三両也

差引勘定

二十両七十銭 署長利益

あんまりこんな話がさかんになって、とうとう小さな子供らまでが、巡査を見ると、わざと遠くへ遁げて行って、

「毒もみ巡査、

なまずはよこせ。」

なんて、力いっぱいからだまで曲げて叫んだりするもんですから、これではとてもいかんというので、プハラの町長さんも仕方なく、家来を六人連れて警察に行って、署長さんに会いました。

二人が一緒に応接室の椅子にこしかけたとき、署長さんの黄金いろの眼は、どこかずうっと遠くの方を見ていました。

「署長さん、ご存じでしょうか、近頃、林野取締法の第一条をやぶるものが大変あるそうですが、どうしたのでしょう。