Classici giapponesi con furigana
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どくガスはつめいかん
毒瓦斯発明官
海野 十三
Leggi 毒瓦斯発明官 (どくガスはつめいかん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 9511 caratteri · 20 schermate
彼の発明製造した毒瓦斯なんか、どうして信用がおけようぞ。おい醤よ、これに懲りて、今後を慎めよ”
なるほど、そうだったか。肝腎の毒瓦斯発明院長の燻精が、金博士のところを辞去するとき、瓦斯通路を歩かされ、すっかり瓦斯患者とされてしまったのを、当人はもちろん醤も気がつかなかったのだ。
この手紙を受け取った醤は、たいへん口惜しがって、豆のような涙をぽろぽろ机の上におとしながら、博士に向って抗議文を書いた。その要旨は、
“金博士よ。バーター・システムの取引を承知しておきながら、かの燻精を変質させて送りかえすとは、片手落ちも甚だしい。われに確乎たる決意あり。しっかり説明文をよこされよ”
すると、金博士が折りかえし返事して曰く、
“醤よ。身から出た錆という諺を知らぬか。燻精を変質させて送りかえしたのは、お前がわしに、表のレッテルとはちがう変質インチキ酒を贈ってよこしたからだ。つまり変質に対する変質の応酬である。わしは、バーター・システムの約を忠実に果したつもりである。質的のバーター・システムをね。あのインチキ・ウィスキーは悉く黄浦江へ流してしまったよ。以後お前とは絶交じゃ”