Classici giapponesi con furigana
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どくガスはつめいかん
毒瓦斯発明官
海野 十三
Leggi 毒瓦斯発明官 (どくガスはつめいかん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 9511 caratteri · 20 schermate
さあたいへん、危いかな博士の一命! 生かまたは死か?
2
……筆勢あまって嚇し文句を連ねてはみたが、ここで金博士が、間髪を容れず、顔にあたった大蜘蛛を払いのけ、きゃあとかすうとかいってくれれば、作者も張合があるのであるが、当の博士は、別に愕きもなにもしない。甚だ張合いのない次第であった。
愕くどころか、博士は、矢庭に手をのばして、その大蜘蛛の胴中をつかんだものである。
すると、ガラガラと、ラジオの雑音のようなものが聞えた。
金博士は、つかまえた大蜘蛛を口のところへ持って行き、声を一段と低くして、
「おい醤買石、今すぐわしは、お前の居る屋上へ上っていくから、すこし待って居てくれ。しかしお前も、こんどというこんどは余程懲りたと見え、屋上から、蜘蛛に見まがうような擬装のマイクと高声器をつり下げて、わしに話しかけるなんて、中々機械化してきたじゃないか、はははは」
「いや、ちとばかりソノ……」
「しかし、この無細工な蜘蛛を屋上からこの人通りの多い通りに吊り下ろすなんて、やっぱりお前は、垢ぬけのしないこと夥しい。この次からは、もっといい智慧を働かすがいい」