Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
みずのしたのいし
水の下の石
山本 周五郎
Leggi 水の下の石 (みずのしたのいし) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.791 caratteri · 28 schermate
ところがある、みんなよく注意しろ」大七はそう囁きながら、緊張のあまり滲み出た掌のあぶら汗を、なんども桁へこすりつけては拭き拭きした。さすがにみんな気があがっているのだろう、抑えてはいるがどうにもならぬ暴々しさで息を喘がせていた。……蝸牛の歩みもこれより遅くはあるまい、一寸、二寸、吸盤のようにしがみついた四肢で平均をとりながら、ようやく桁の中ほどまで来たときだった、大七のうしろで突然めりっというぶきみな音が起り、恟っとしてふり返るいとまもなく、折れた橋桁といっしょに小弥太の濠へ墜ちこむのが聞えた。あっという間もない瞬間の出来事である、大七は咄嗟に「伏せろ、動くな」と呼びかけ、自分もぴたりと橋桁へ貼りついた。
小弥太の墜ちた水音は大きかった、城壁に反響してぞっとするほども高く聞えた。八幡――、大七は五躰もひしげるおもいで神を念じた。城門のあたりに火あかりがみえ、やがて敵兵が七八人あまり出て来た、かれらは松明をふりかざして、そこ此処と濠の水面を覗きまわった、水音を聞きつけたので水面へ注意を惹かれているのだ、そして小弥太の浮きあがって来た