Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
さばくのこと
沙漠の古都
国枝 史郎
Leggi 沙漠の古都 (さばくのこと) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.076 caratteri · 220 schermate
オリエンタル船渠の工場からは鉄槌の音が聞こえてくるし、対岸に孤立して立っている董家造船所のドックからは汽罐の音が聞こえて来る。
ラシイヌは河岸を米租界の方へ耳を傾げながら歩いて行った。そのうちに焼け爛れた砲弾のような太陽がグルグル廻りながら、平野の地平へ没してしまって、間もなく四辺は暗くなった。遙か県城の方角に当たって、関門を鎖ざす軋り音が、一日の終りを告げるかのようにさも重々しく響いたが、その音と一緒に諸所の工場から蟻の群でも出るように職工達が現われた。疲労れた声音で挨拶をしてちりぢりに四方へ散って行く。その後は森然と静まり返り夜業をすると見えてある工場の、二つの窓から火の光が戸外にカッと洩れて来るのさえかえって寂しく思われた。
四辺は森然と静かである。
その時、ラシイヌが歩いている河岸の下の水面から、元気のよい唄声が聞こえて来た。それは、やっぱりあの詩である。
古木天を侵して日已に沈む
…………
…………
巨魁来巨魁来巨魁来
ラシイヌはちょっと眉をひそめ、足下の水面をすかして見た。巨大の支那船が浮いていて、燈火も点けてない船の中で、二、三十の人影がボンヤリとうごめいているのが眼に付いた。