Classici giapponesi con furigana
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かはくれいじょう
河伯令嬢
泉 鏡花
Leggi 河伯令嬢 (かはくれいじょう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.763 caratteri · 68 schermate
……
(翌日、私が川裳明神へ詣ろうとして、大笹の宿の土橋を渡ろうと、渡りかけて、足がすくみました。そこは、おなじ米町川の上流なんですから。――)
その海へ落口が、どっと濁って、流が留まった。一方、海からは荒浪がどんどんと打ッつける。ちょうどその相激する処に、砂山の白いのが築洲のようになって、向う岸へ架ったのです。白砂だから濡れても白い。……鵲の橋とも、白瑪瑙の欄干とも、風の凄じく、真水と潮の戦う中に、夢見たような、――これは可恐い誘惑でした。
暴風雨のために、一夜に出来た砂堤なんです。お断りするまでもありませんが、打って寄せる浪の力で砂を築き上げる、川も増水の勢で、砂を流し流し、浪に堰かれて、相逆ってそこに砂を装上げる。能登には地勢上、これで出来た、大沼小沼が、海岸にはいくらもあります。――河北潟も同一でしょう。がそれは千年! 五百年、五十年、日月の築いた一種の橋立です。
いきなり渡って堪るものですか。
聾ひがみの向腹立が、何おのれで、渡をききも、尋ねもせず、足疾にずかずかと踏掛けて、二三間ひょこひょこ発奮んで伝わったと思うと、左の足が、ずぶずぶと砂に潜った。