Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かはくれいじょう

河伯令嬢

泉 鏡花

Leggi 河伯令嬢 (かはくれいじょう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.763 caratteri · 68 schermate

Aozora Bunko

紙で巻いたり、水引で結んだり、で引いて見ましたが、扉は錠が下りています。虹の帳、雲の天蓋の暗い奥に、高く壇をついて、仏壇、廚子らしいのが幕を絞って見えますが、すぐに像が拝まれると思ったのは早計でした。第一女神でおいでなさる。まず拝して、絵馬を視て、しばらく居ました。とにかく、廚裡へ案内して、拝見……を願おうと……それにしても、竹の子上人は納所なのかしら、法体した寺男かしら。……

女神の簪の音を、わざとでなく聞こうとして、しばらくうっかりしたものと見えます。なぜというに、いま、樹立の中を出ますと、高縁の突端に薄汚れたが白綸子の大蒲団を敷込んで、柱を背中に、酒やけの胸はだけで、大胡坐を掻いたのは藪の中の大入道。……納所どころか、当山の大和尚。火鉢を引寄せ、脛の前へ、一升徳利を据えて、驚きましたなあ――茶碗酒です。

門内の広庭には、太神楽が、ほかにもう二人。五人と揃って、屋台を取巻いて、立ったり、踞んだり、中には赤手拭をちょっと頭にのせたのも居て、――これは酒じゃない、大土瓶から、茶をがぶがぶ、丼の古沢庵を横噛りで遣ってると、破れかかった廚裡の戸口に、霜げた年とった寺男が手を組んで考えた面で居る処。