Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
かっぱ
河童
Leggi 河童 (かっぱ) di Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.576 caratteri · 75 schermate
けれどももうその時には雌の河童はにやにやしながら、大きい河童の頸っ玉へしっかりしがみついてしまっていたのです。
僕の知っていた雄の河童はだれも皆言い合わせたように雌の河童に追いかけられました。もちろん妻子を持っているバッグでもやはり追いかけられたのです。のみならず二三度はつかまったのです。ただマッグという哲学者だけは(これはあのトックという詩人の隣にいる河童です。)一度もつかまったことはありません。これは一つにはマッグぐらい、醜い河童も少ないためでしょう。しかしまた一つにはマッグだけはあまり往来へ顔を出さずに家にばかりいるためです。僕はこのマッグの家へも時々話しに出かけました。マッグはいつも薄暗い部屋に七色の色硝子のランタアンをともし、脚の高い机に向かいながら、厚い本ばかり読んでいるのです。僕はある時こういうマッグと河童の恋愛を論じ合いました。
「なぜ政府は雌の河童が雄の河童を追いかけるのをもっと厳重に取り締まらないのです?」
「それは一つには官吏の中に雌の河童の少ないためですよ。雌の河童は雄の河童よりもいっそう嫉妬心は強いものですからね、雌の河童の官吏さえ殖えれば、きっと今よりも雄の河童は追いかけられずに暮らせるでしょう。