Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かっぱ

河童

芥川 竜之介

Leggi 河童 (かっぱ) di Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.576 caratteri · 75 schermate

Aozora Bunko

の剽窃ですよ。するとトック君の自殺したのは詩人としても疲れていたのですね。」

そこへ偶然自動車を乗りつけたのはあの音楽家のクラバックです。クラバックはこういう光景を見ると、しばらく戸口にたたずんでいました。が、僕らの前へ歩み寄ると、怒鳴りつけるようにマッグに話しかけました。

「それはトックの遺言状ですか?」

「いや、最後に書いていた詩です。」

「詩?」

やはり少しも騒がないマッグは髪を逆立てたクラバックにトックの詩稿を渡しました。クラバックはあたりには目もやらずに熱心にその詩稿を読み出しました。しかもマッグの言葉にはほとんど返事さえしないのです。

「あなたはトック君の死をどう思いますか?」

「いざ、立ちて、……僕もまたいつ死ぬかわかりません。……娑婆界を隔つる谷へ。……」

「しかしあなたはトック君とはやはり親友のひとりだったのでしょう?」

「親友? トックはいつも孤独だったのです。……娑婆界を隔つる谷へ、……ただトックは不幸にも、……岩むらはこごしく……」

「不幸にも?」

「やま水は清く、……あなたがたは幸福です。……岩むらはこごしく。……」

僕はいまだに泣き声を絶たない雌の河童に同情しましたから、そっと肩を抱えるようにし、部屋の隅の長椅子へつれていきました。