Classici giapponesi con furigana
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うたかたのき
泡沫の記
久生 十蘭
Leggi 泡沫の記 (うたかたのき) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.889 caratteri · 26 schermate
エジプトのエラスムス三世という癩王は、周期的にあらわれる結節ができると、闘病してそれを克服するまでの間、苦痛を忘れるために途方もない大きな灌漑工事をはじめるのが常だった。
結節の周期が、三度あったので、それで、三つの灌漑工事が出来あがった。
この話は、ルウドイヒ二世になんの関係もないことだが、仮りに、ここにも、そういうような巧みがあったのなら、ルウドイヒ二世の病気は、あまり結構な状態ではなかったらしく思われる。王が自殺する直前ごろ、ファルケンシュタインというところに、もう一つ新しく城を造営することになっていたからである。
王は十三日正午散歩のとき、ひょっとするとグッデン博士に事実のところをうちあけたのではなかろうか。たぶんそうだったのだろう。というのは、博士が散歩から帰ってくると、「王はたいへんな悩みを持っているらしいことを告白された」と侍従は言っている。
最後の日、湖水へ入ったとき、博士は反射的に自殺を阻止しようとしたが、そのうちに、卒然と後を追うのをやめてしまったのも、なにかその辺の事情を物語っているもののようである。
プゥルタレスはウォルフの「ルウドイヒ二世と天地創造」