Classici giapponesi con furigana
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ちゅうもんのおおいりょうりてん
注文の多い料理店
Leggi 注文の多い料理店 (ちゅうもんのおおいりょうりてん) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 106.269 caratteri · 223 schermate
それから何べんも、雪がふったり、草が生えたりしました。かしわは、何べんも古い葉を落して、新らしい葉をつけました。
ある日、かしわが云いました。
「ベゴさん。僕とあなたが、お隣りになってから、もうずいぶん久しいもんですね。」
「ええ。そうです。あなたは、ずいぶん大きくなりましたね。」
「いいえ。しかし僕なんか、前はまるで小さくて、あなたのことを、黒い途方もない山だと思っていたんです。」
「はあ、そうでしょうね。今はあなたは、もう僕の五倍もせいが高いでしょう。」
「そう云えばまあそうですね。」
かしわは、すっかり、うぬぼれて、枝をピクピクさせました。
はじめは仲間の石どもだけでしたがあんまりベゴ石が気がいいのでだんだんみんな馬鹿にし出しました。おみなえしが、斯う云いました。
「ベゴさん。僕は、とうとう、黄金のかんむりをかぶりましたよ。」
「おめでとう。おみなえしさん。」
「あなたは、いつ、かぶるのですか。」
「さあ、まあ私はかぶりませんね。」
「そうですか。お気の毒ですね。しかし。いや。はてな。あなたも、もうかんむりをかぶってるではありませんか。」
おみなえしは、ベゴ石の上に、このごろ生えた小さな苔を見て、云いました。