Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちゅうもんのおおいりょうりてん

注文の多い料理店

宮沢 賢治

Leggi 注文の多い料理店 (ちゅうもんのおおいりょうりてん) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 106.269 caratteri · 223 schermate

Aozora Bunko

』

『いいや、なんにも考えていない。』その生徒が云った。その返事が実は大へん私に気に入ったのだ。

『そんなら私はお前の考えていることをあてて見ようか。』

『いいや、いらない。』その生徒が云った。それが又大へん私の気に入った。

『お前は明後日の学芸会で、何を云ったらいいか考えているだろう。』

『うん、実はそうだ。』

『そうか、そんなら教えてやろう。あさってお前は養鶏の必要を云うがいい。百姓の家には、こぼれて砂の入った麦や粟や、いらない菜っ葉や何か、たくさんあるんだ。又甘藍や何かには、青むしもたかる。それをみんな鶏に食べさせる。鶏は大悦びでそれをたべる。卵もうむ。大へん得だと斯う云うがいい。』

私が云ったら、その生徒は大へん悦んで、厚く礼を述べて行った。きっとあの生徒は学芸会でそれを云ったんだ。するとみんなは勿論と思って早速養鶏をはじめる。大きな鶏やひよっこや沢山できる。そこで我々は早速本業にとりかかると斯う云うのだ。」

私は実はこの話を聞いたとき、どうしてもおかしくておかしくてたまりませんでした。その生徒というのは私の学校の二年生なのです。先頃学芸会があったのでしたが、その時ちゃんと、狐に遭ったことから何から、みんな話していたのです。