Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちゅうもんのおおいりょうりてん

注文の多い料理店

宮沢 賢治

Leggi 注文の多い料理店 (ちゅうもんのおおいりょうりてん) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 106.269 caratteri · 223 schermate

Aozora Bunko

」

「知らないぞお。」森は一ぺんにこたえました。

「さがしに行くぞ。」とみんなは叫びました。

「来お。」と森は一斉にこたえました。

みんなは、てんでにすきなえ物を持って、まず手近の狼森に行きました。

狼共は九疋共もう出て待っていました。そしてみんなを見て、フッと笑って云いました。

「今日も粟餅だ。ここには粟なんか無い、無い、決して無い。ほかをさがしてもなかったらまたここへおいで。」

みんなはもっともと思って、そこを引きあげて、今度は笊森へ行きました。

すると赤つらの山男は、もう森の入口に出ていて、にやにや笑って云いました。

「あわもちだ。あわもちだ。おらはなっても取らないよ。粟をさがすなら、もっと北に行って見たらよかべ。」

そこでみんなは、もっともだと思って、こんどは北の黒坂森、すなわちこのはなしを私に聞かせた森の、入口に来て云いました。

「粟を返して呉ろ。粟を返して呉ろ。」

黒坂森は形を出さないで、声だけでこたえました。

「おれはあけ方、まっ黒な大きな足が、空を北へとんで行くのを見た。もう少し北の方へ行って見ろ。」そして粟餅のことなどは、一言も云わなかったそうです。