Classici giapponesi con furigana
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ちゅうもんのおおいりょうりてん
注文の多い料理店
Leggi 注文の多い料理店 (ちゅうもんのおおいりょうりてん) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 106.269 caratteri · 223 schermate
「お一二、お一二、」というしわがれた声がきこえてきました。恭一はびっくりしてまた顔をあげてみますと、列のよこをせいの低い顔の黄いろなじいさんがまるでぼろぼろの鼠いろの外套を着て、でんしんばしらの列を見まわしながら
「お一二、お一二、」と号令をかけてやってくるのでした。
じいさんに見られた柱は、まるで木のように堅くなって、足をしゃちほこばらせて、わきめもふらず進んで行き、その変なじいさんは、もう恭一のすぐ前までやってきました。そしてよこめでしばらく恭一を見てから、でんしんばしらの方へ向いて、
「なみ足い。おいっ。」と号令をかけました。
そこででんしんばしらは少し歩調を崩して、やっぱり軍歌を歌って行きました。
「ドッテテドッテテ、ドッテテド、
右とひだりのサアベルは
たぐいもあらぬ細身なり。」
じいさんは恭一の前にとまって、からだをすこしかがめました。
「今晩は、おまえはさっきから行軍を見ていたのかい。」
「ええ、見てました。」
「そうか、じゃ仕方ない。ともだちになろう、さあ、握手しよう。」
じいさんはぼろぼろの外套の袖をはらって、大きな黄いろな手をだしました。