Classici giapponesi con furigana
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〔『しなしそうとにほん』しょはん〕まえがき
津田左右吉歴史論集
津田 左右吉
Leggi 津田左右吉歴史論集 (〔『しなしそうとにほん』しょはん〕まえがき) di 津田 左右吉 (つだそうきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 79.004 caratteri · 156 schermate
どうしてこんな思想が養われたかというと、彼らの日常生活の舞台が色彩を施したもので満たされていたからであろう。例えば「かさねの色」という観念が衣服の色彩に対する趣味の如何に深かったかを示している。
この色彩の趣味が絵画に現われては、あの艶麗な「作り絵」となった。ただその絵画が室内的玩弄品として用いられる場合には小規模の絵巻物か、たかだか屏風絵ぐらいに止まっているが、寺院の壁画や装飾に用いられるとやや規模が大きくなり、従って、或る距離を隔てて画面を見る必要上、遠近法なども多少発達し全体としての色調という観念も生ずるようになって、かの高野山の二十五菩薩の大幅の類が現われて来たのである。遺品も尠く作者も解らないが、もし我が国の絵画史に色彩家と名づけられるような作者の出る見込があった時があるとすれば、まずこの時代であったろう。そうして、それは当時の社会に色彩に関する趣味があったからである。こんな一部分の現象についてでも芸術上に民衆的要素のあることは察せられる。
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一体墨画は自然界の多種多様の色彩美を写し得ぬという不便はあるが、一方また他の彩画よりも材料の駆使において自由な処がある。