Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

りゅうこうさっかのし

流行作家の死

野村 胡堂

Leggi 流行作家の死 (りゅうこうさっかのし) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.876 caratteri · 28 schermate

Aozora Bunko

「煽てちゃいけない」

「其処まで判って居るなら、なぜ恐れ乍らとやらかさないんだ、警視庁の花房一郎は、君の友人じゃないか」

「話したよ花房へ」

「ヘエ――、したら、何んと言った」

「一応理窟はあるが、所轄署の意見を覆えすほどの証拠が無い、警視庁から手を入れる為には、もう少し動きの取れぬ証拠でも無ければと――言うんだ」

「つまらない遠慮だね」

「で、僕は警察の手を借りずに、もう少し突っ込んで探して見度いと思うんだ、一つは友人の怨を晴らす為に、一つは、素晴らしい特種を一つ取る為に――」

「素敵だね」

「勇、一と肌脱いでくれるか」

「やろう、是非一と役買わしてくれ」

「よし、それで話が決った。会わせる者がある、一寸応接間へ行ってくれ」

薄暗い応接間には、十四五の少年が一人、借りて来た猫の子のように、隅っこの方に立って居りました。

「今朝の新聞を見て来たというのは君だね」

と千種、少し職業的ですが、人を外らさぬ調子で話しかけると、

「え」

少年はおどおどした調子で千種十次郎と足の勇を、二人の巨人のように見上げました。

「少しも怖がることは無い、知ってるだけの事を皆んな話してくれさえすれば」