Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

あさまふんかこう

浅間噴火口

豊島 与志雄

Leggi 浅間噴火口 (あさまふんかこう) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.938 caratteri · 24 schermate

Aozora Bunko

」

そういう応対がなお続いて、不得要領のうちに李は帰っていった。

翌日、李はまたやって来た。学校の学生証と電車の定期券とを正枝に示した。

正枝は一瞥しただけでそれを却けて云った。

「私共は、ほかより少し室代が高くなっていますので、不経済ですよ。」

「それは構いません。」

「それに、御勉強なさるのに自炊ではお困りでしょう。」

「食事は外でも出来ます。」

「外のお食事は、かたよって、身体にいけませんよ。」

「自分でも作られます。時々作っています。」

「それが、学生さんにはなかなかねえ……まあ、よくお考えなすっては如何ですか。」

また不得要領のまま、李は帰っていった。

その翌日、李は更にやって来た。そして一枚の紙を示した。「南京虫其他寄生虫の無之事を証明候也」という珍妙なもので、某アパートの主人の名前に捺印がしてあった。

「僕は嘘を云いました。友人が、南京虫がいると云って排斥するから、証明をしてくれと頼みました。」

正枝は呆気にとられ、次に心を打たれた。半島出身者として特別扱いをしてると相手に思われたことが、心外でもあった。これまでも正枝の応対はみな通例のものであり、現に春日荘の十四五人の居住者中の六人の大学生は、大抵紹介者のある人たちだった。