Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate

Aozora Bunko

夢の覚たような心地。これからは給事なりともして、母親の手足にはならずとも責めて我口だけはとおもう由をも母に告げて相談をしていると、捨る神あれば助る神ありで、文三だけは東京に居る叔父の許へ引取られる事になり、泣の泪で静岡を発足して叔父を便って出京したは明治十一年、文三が十五に成た春の事とか。

叔父は園田孫兵衛と言いて、文三の亡父の為めには実弟に当る男、慈悲深く、憐ッぽく、しかも律義真当の気質ゆえ人の望けも宜いが、惜かな些と気が弱すぎる。維新後は両刀を矢立に替えて、朝夕算盤を弾いては見たが、慣れぬ事とて初の内は損毛ばかり、今日に明日にと喰込で、果は借金の淵に陥まり、どうしようこうしようと足掻きいている内、不図した事から浮み上て当今では些とは資本も出来、地面をも買い小金をも貸付けて、家を東京に持ちながら、その身は浜のさる茶店の支配人をしている事なれば、左而已富貴と言うでもないが、まず融通のある活計。留守を守る女房のお政は、お摩りからずるずるの後配、歴とした士族の娘と自分ではいうが……チト考え物。しかしとにかく如才のない、世辞のよい、地代から貸金の催促まで家事一切独で切って廻る程あって、万事に抜目のない婦人。