Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate
ト思いながら文三が力無さそうに、とある桜の樹の下に据え付けてあッたペンキ塗りの腰掛へ腰を掛ける、と云うよりは寧ろ尻餅を搗いた。暫らくの間は腕を拱んで、顋を襟に埋めて、身動きをもせずに静り返ッて黙想していたが、忽ちフッと首を振揚げて、
「ヒョットしたらお勢に愛想を尽かさして……そして自家の方に靡びかそうと思ッて……それで故意と我を……お勢のいる処で我を……そういえばアノ言様、アノ……お勢を視た眼付き……コ、コ、コリャこのままには措けん……」
ト云ッて文三は血相を変えて突起上ッた。
がどうしたもので有ろう。
何かコウ非常な手段を用いて、非常な豪胆を示して、「文三は男児だ、虫も胆気もこの通り有る、今まで何と言われても笑ッて済ましていたのはな、全く恢量大度だからだぞ、無気力だからでは無いぞ」ト口で言わんでも行為で見付けて、昇の胆を褫ッて、叔母の睡を覚まして、若し愛想を尽かしているならばお勢の信用をも買戻して、そして……そして……自分も実に胆気が有ると……確信して見たいが、どうしたもので有ろう。
思うさま言ッて言ッて言いまくッて、そして断然絶交する……イヤイヤ昇も仲々口強馬、舌戦は文三の得策でない。