Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate

Aozora Bunko

「慈母さんの言た通りに云て勧めたら腹を立てやアがッて、人の事をいろんな事を云ッて」

ト手短かに勿論自分に不利な所はしッかい取除いて次第を咄して、

「慈母さん、私ア口惜しくッて口惜しくッてならないよ」

ト云ッて襦袢の袖口で泪を拭いた。

「フウそうかえ、そんな事を云ッたかえ。それじゃもうそれまでの事だ。あんな者でも家大人の血統だから今と成てかれこれ言出しちゃ面倒臭いと思ッて、此方から折れて出て遣れば附上ッて、そんな我儘勝手を云う……モウ勘弁がならない」

ト云ッて些し考えていたが、やがてまた娘の方を向いて一段声を低めて、

「実はネ、お前にはまだ内々でいたけれども、家大人はネ、行々はお前を文三に配合せる積りでお出でなさるんだが、お前は……厭だろうネ」

「厭サ厭サ、誰があんな奴に……」

「必とそうかえ」

「誰があんな奴つに……乞食したッてあんな奴のお嫁に成るもんか」

「その一言をお忘れでないよ。お前が弥々その気なら慈母さんも了簡が有るから」

「慈母さん、今日から私を下宿さしておくんなさいな」

「なんだネこの娘は、藪から棒に」

「だッて私ア、モウ文さんの顔を見るのも厭だもの」

「そんな事言ッたッて仕様が無いやアネ。