Classici giapponesi con furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate
が、余程面白いと見えて、その様な談話が始まると、お政は勿論、昇までが平生の愛嬌は何処へやら遣ッて、お勢の方は見向もせず、一心になッて、或は公債を書替える極簡略な法、或は誰も知ッている銀行の内幕、またはお得意の課長の生計の大した事を喋々と話す。お勢は退屈で退屈で、欠びばかり出る。起上ッて部屋へ帰ろうとは思いながら、つい起そそくれて潮合を失い、まじりまじり思慮の無い顔をして面白もない談話を聞いているうちに、いつしか眼が曇り両人の顔がかすんで話声もやや遠く籠ッて聞こえる……「なに、十円さ」と突然鼓膜を破る昇の声に駭かされ、震え上る拍子に眼を看開いて、忙わしく両人の顔を窺えば、心附かぬ様子、まずよかッたと安心し、何喰わぬ顔をしてまた両人の話を聞出すと、また眼の皮がたるみ、引入れられるような、快い心地になッて、睡るともなく、つい正体を失う……誰かに手暴く揺ぶられてまた愕然として眼を覚ませば、耳元にどっと高笑の声。お勢もさすがに莞爾して、「それでも睡いんだものを」と睡そうに分疏をいう。またこういう事も有る※前のように慾張ッた談話で両人は夢中になッている※お勢は退屈やら、手持無沙汰やら、いびつに坐りてみたり、危坐ッてみたり。