Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate

Aozora Bunko

お勢は今甚だしく迷っている、豕を抱いて臭きを知らずとかで、境界の臭みに居ても、おそらくは、その臭味がわかるまい。今の心の状を察するに、譬えば酒に酔ッた如くで、気は暴ていても、心は妙に昧んでいるゆえ、見る程の物聞く程の事が眼や耳やへ入ッても底の認識までは届かず、皆中途で立消をしてしまうであろう※また徒だ外界と縁遠くなったのみならず、我内界とも疎くなったようで、我心ながら我心の心地はせず、始終何か本体の得知れぬ、一種不思議な力に誘われて言動作息するから、我にも我が判然とは分るまい、今のお勢の眼には宇宙は鮮いで見え、万物は美しく見え、人は皆我一人を愛して我一人のために働いているように見えよう※若し顔を皺めて溜息を吐く者が有れば、この世はこれほど住みよいに、何故人はそう住み憂く思うか、殆どその意を解し得まい※また人の老やすく、色の衰え易いことを忘れて、今の若さ、美しさは永劫続くように心得て未来の事などは全く思うまい、よし思ッたところで、華かな、耀いた未来の外は夢にも想像に浮ぶまい。昇に狎れ親んでから、お勢は故の吾を亡くした、が、それには自分も心附くまい※お勢は昇を愛しているようで、実は愛してはいず、只昇に限らず、総て男子に、取分けて、若い、美しい男子に慕われるのが何となく快いので有ろうが、それにもまた自分は心