Classici giapponesi con furigana
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うみからきたつかい
海からきた使い
小川 未明
Leggi 海からきた使い (うみからきたつかい) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 6149 caratteri · 13 schermate
」と、おばあさんはたずねました。
少女は、急に、さびしそうな顔つきをしました。
「この世界には、わたしの家というものはないのでございます。わたしは、まったくの独りぼっちで、今日はこの町、明日はあちらの村というふうに歩いています……。」と、少女は答えました。
すると、おばあさんも、おじいさんもあきれた顔つきをしました。
「まあ、そんなら、お母さんも、お父さんもおありなさらぬのですか?」と、二人はたずねました。
「わたしのお母さんも、お父さんも、ここから遠い、遠い、歩いてはゆかれないところにいらっしゃいます。」と、少女は答えました。
おばあさんは、うなずきました。
「二人とも、おなくなりなさったので……あなたは、孤児なんですね。」といって、独りでそうきめてしまいました。
盲目のおじいさんは、おばあさんのそでをひきました。
「やさしい子でもあるし、両親がないというのだから、幸い、家の子にしてはどうだな?」と、顔をおばあさんの方に向けて、小さな声でいいました。
おばあさんは、じろじろと少女のようすを見て、孤児にしては、あまりきれいで、どことなく上品なので、なんらかふに落ちないように小くびを傾けていました。