Classici giapponesi con furigana
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うみにいくるひとびと
海に生くる人々
葉山 嘉樹
Leggi 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) di 葉山 嘉樹 (はやまよしき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 161.305 caratteri · 321 schermate
ホホホホホ、お銚子は?」と立ちながら、彼女は聞いた。
「酒を持って来るんだ」三上が受けた。
「ホホホホホ、一切合財皆もちろん、――だわね」と唄にしながら、下へ注文を通しにおりて行った。
二人は、どてらに着換えて、その着てたもの全部を、柱にかけた。
彼らは人が恋しかった。ことに女が恋しかった。どんな動機からであろうとも、彼らに優しい言葉をかけてくれる女性は、この地上に、もし生きていればその母か姉妹だけであった。
けれども、彼らは、それらをまるで失ってしまっていたか、まるで知らなかったか、または、それをはるかに遠くへ残して来ているのであった。
優しい女性! それは、彼らには、何物よりも貴い宝玉であった。一切の歴史から虐げられて来た、哀れなか弱い女性! 彼らが反抗する必要のない、彼らによってまでも愛護されなければならない、虐げられたる女性、それは、虐げられさいなまれて来た労働階級と、よく似た運命を持っていた。
彼らは女性を慕った。そして、それが娼婦と淫売婦とに限られてあった。女の中でも最も弱い階級と、男の中で最も虐げられた階級との間には、ブルジョアがそれらに対する時と違って、どこかに共通な打ち解けた点があった。