Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
うみにいくるひとびと
海に生くる人々
葉山 嘉樹
Leggi 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) di 葉山 嘉樹 (はやまよしき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 161.305 caratteri · 321 schermate
何となく、いつもと違っていた。スタンバイがかかったのに、船体はピクともしない。罐前の火夫や石炭庫のコロッパスは、デッキまで孑孑のように、その頭を上げに来た。
オイルマンは機関室からのぞいた。
サロンでは、交渉が開始された。もっとも、船長は、一撃の下にやっつけるはずであって、交渉などをする気はテンデなかったのだ。ところが、どうしたはずみかいつのまにか、交渉の状態にはいった――のであった。
四四
「これは、だれが、書いたんだ! これは! この要求書は?」船長は、その一声をこの文句によって切って離した。
「私が、書きました」舵手の小倉が答えた。
「お前が?」船長は、その回転椅子から、無意識に腰を浮かしたほど驚いた。小倉は、コーターマスターの中で、彼の一番愛していた従順な青年であり、頭脳もよく仕事もできる、その上風采のいい、サッパリした男だった。
「だれかが、お前に、それを書かしたんだろう。お前が自分で、こんなものを書くと言うわけがない、だれだ、この文章を作ったのは」彼はストキをにらんだ。
「私が、作ったのです」ストキが今度は答えた。
「そうだろう。お前だと思った。