Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
かいじんべっそう
海神別荘
泉 鏡花
Leggi 海神別荘 (かいじんべっそう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 22.689 caratteri · 46 schermate
もっとも、真鯛、鰹、真那鰹、その金銀の魚類のみでは、満足をしませなんだが、続いて、三抱え一対の枝珊瑚を、夜の渚に差置きますると、山の端出づる月の光に、真紫に輝きまするを夢のように抱きました時、あれの父親は白砂に領伏し、波の裙を吸いました。あわれ竜神、一命も捧げ奉ると、御恩のほどを難有がりましたのでござります。
公子 (微笑す)親仁の命などは御免だな。そんな魂を引取ると、海月が殖えて、迷惑をするよ。
侍女五 あんな事をおっしゃいます。
一同笑う。
公子 けれども僧都、そんな事で満足した、人間の慾は浅いものだね。
僧都 まだまだ、あれは深い方でござります。一人娘の身に代えて、海の宝を望みましたは、慾念の逞い故でござりまして。……たかだかは人間同士、夥間うちで、白い柔な膩身を、炎の燃立つ絹に包んで蒸しながら売り渡すのが、峠の関所かと心得ます。
公子 馬鹿だな。(珊瑚の椅子をすッと立つ)恋しい女よ。望めば生命でも遣ろうものを。……はは、はは。
微笑す。
侍女四 お思われ遊ばした娘御は、天地かけて、波かけて、お仕合せでおいで遊ばします。
侍女一 早くお着き遊せば可うございます。